何故太る?

人それぞれ自分に合った痩せるノウハウを持っていれば太っても努力すれば痩せることは可能ですよね。

でも、痩せるための努力って結構大変なので太らないのが一番です。

「太る原因ってなんですか?」という質問に対してきちんと説明できますか?

……「食べ過ぎるから」とか「甘いものを食べるから」とか「偏食するから」っていうのはよく耳にしますけど、それがなぜ脂肪が付くことに繋がるのかが説明付きません。

どういう原理で太るのかと考えた時に科学的な根拠を全く理解していないということに気付いたわけですよ。

  • 食べ過ぎ ⇒ 栄養を取りすぎて脂肪が増える?
  • 甘いものを食べる ⇒ 脂肪ができやすくなる?
  • 偏食する ⇒ 栄養が偏って太る?

という単なるイメージ的なものしか私にはありませんでした。

太る原因のすべてが解明されているわけではないようですが、自分が痩せた実績があるのであれば、痩せた方法に起因する原因を理解しておけば太り難い食生活を続けることができるはずです。

そして根本的原因を知ることで太らないという目的の為の無駄な努力をする事が減るので現状維持も続けやすくなるはずです。

糖質量の管理と血糖値の管理

糖質制限ダイエット

私が実践して半年で10kg痩せることができた「糖質制限ダイエット」の原理について調べて分かったキーポイントは「糖質量」と「血糖値」の2つになります。

人は食物を食べ、食べた物に含まれるブドウ糖が吸収されて血糖値が上昇します。

そして、血糖値の上昇に伴ってインスリンというホルモンが分泌されます。

インスリンの働きによって血液中のブドウ糖が各細胞に取り込まれます。

その結果、血糖値が下がっていき正常な状態へ戻ります。

取り込まれたブドウ糖はエネルギーとしてして消費されるわけですが……エネルギーとして消費できなかったブドウ糖はインスリンの働きによって脂肪として体内に蓄えられてしまうわけです。

エネルギーとしてして消費できないブドウ糖が脂肪として蓄えられることが太る原因となり、糖質を取りすぎると脂肪の消費もできなくなって太るわけです。

また、糖質を一気に摂取すると血糖値が急上昇してしまい、インスリンの分泌量も多くなります。

インスリンが過剰に分泌されるとそれだけ脂肪をため込む働きが活発になってしまうので、インスリンの分泌量は適切に抑えなければいけません。

血糖値の急上昇は急降下にも繋がり、血糖値が急降下すると今度は脳が糖質を欲して食欲を増進してしまうことになります。

血糖値の急上昇を抑える方法としては、糖質を一気に摂取しないことはもちろんですが、血糖値が緩やかに上昇するGI食品というものがあるので知識を頭に入れておく方がよいでしょう。

※GI値とは食品に含まれる糖質の吸収度合いを示しGI値が低い程に糖質の吸収が緩やかで血糖値上昇も緩やかになり、GI値が55以下の食品がGI食品と呼ばれています。

そんな理由で、糖質量の管理と血糖値の管理は太らないために非常に重要なこととなるわけです。

空腹は太りやすくなる?

空腹状態を作らない事を心がけることも必要です。

飢餓状態(長期間にわたり十分に食べられず、栄養不足となり、生存と社会的な生活が困難になっている状態)というほどのレベルでなくとも、頻繁にお腹がすいてどうしようもないというような状況ができると太る原因になります。

人の体は栄養が足りなくなると危機感を察知してエネルギー源として脂肪を体に蓄えようとします。

その状況が頻繁に続くと脂肪を蓄え易い体質になりやすく、太りやすく痩せにくいという状態になってしまいます。

飢餓状態になると先に書いたインスリンの本来の役割を果たさなくなり、脂肪を蓄える働きが優先されてしまうようです。

最近はやりの、ファスティングダイエット(断食ダイエット)は内臓を休ませて痩せやすい体を作るということが目的の様ですが、水以外は何も口にしない絶食ではなく、発酵ドリンクなどで必要最低限のカロリー(約200〜600kcal)と必要な栄養素は摂取するダイエットです。

それでも準備期間と回復期間があり、きちんと段取りを踏まないと体調を崩してしまったりして失敗してしまうので正しい知識は必要なようです。

どうでしょうか、太るから間食したらダメ!甘いものはダメ!炭水化物はダメ!だと何も食べるものが無くて続けることができる気がしませんが、太るメカニズムを理解すれば実は食べても大丈夫なもの、量を制限すれば食べても良いものが以外にあります。

食べたらダメなものはしっかりと理解して、食べれないストレスが無いような太らない食生活を続ければメタボなんて無縁になるはずです。

しかし、糖質って依存性があるみたいなので油断せずにしっかりと糖質量の管理はしていきましょう!